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映画「エル チェンジ ザ ワールド」

今日は、昨年2008年2月9日(土)に公開されました『L change the WorLd』について書いてみます。今年2009年に入り、金曜ロードショーで2週連続で映画『デスノート』が放送されましたが、この映画はそのスピンオフ作品です。

(スピンオフ映画:本編と同じ世界観や世界設定の上で、本編において脇役であった人物や物語の中心でなかった場所などに焦点を当てて、新しい作品を制作する映画のこと。)

★金曜ロードショー L change the WorLd
 
『DEATH NOTE デスノート』シリーズで“キラ”こと夜神月(やがみ らいと)を追いつめた、もう1人の主人公“L”(エル)を主役にしたスピンオフムービー『L change the WorLd』がいよいよ地上波初登場です。
(WorLd の“L”の字が大文字なんですね!)


“キラ”事件解決の代償として唯一無二のパートナー「ワタリ」を失い、自らもデスノートによる究極の選択をした“L”。
しかし、更なる大事件が勃発!彼に残された時間はあとわずか。どうする“L”!彼の最期の23日間を追うサイドストーリーが始まります。

前・後編で完結した『DEATH NOTE デスノート』とは違う新たな視点から“L”の謎に迫っていきます。
ネタバレになってしまいますから詳しくお伝えできませんが、新たな《死神》の出現を察知した“L”は追っての迫る2人の子どもを守りながら人生最後の難事件に挑むのです。

メガホンを取ったのは『怪談』の中田秀夫監督。自身初となる本格派アクションを織り交ぜたドラマをサスペンスフルに演出します。
引き続き“L”役の松山ケンイチ、ワタリ役の藤村俊二が続投する他、特殊メークを施した悪人役の高嶋政伸、“L”を助ける男役の南原清隆らが新たな“デスノート”の世界を彩ります。

ガンバレ“L”!って力が入って…。
でも、エンディングでは何故か切なくなって、自然と涙が溢れてしまうんです。
原作を知らない私ですが、この映画が大好きです。

「金曜ロードショー」今夜午後9時です。
是非ご覧になってくださいね。

公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/L-movie/news.html

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ジャージの二人 クイズ編

映画「ジャージの二人」 クイズ編

●はじめに
このブログは、映画をご覧になって、クスクスお笑いになった方にしかわからないお話ばかりです。レアなファンであるあなただけに、こっそり見てもらいたい日記なのです。

さて、DVDの発売を3月6日にひかえ、映画の上映もあとわずかとなりました。今年最初の特集は、この映画で起きる出来事をメインにクイズを制作してみました。
「ジャージの二人」ファンの皆様、是非あなたのレア度をお確かめください。
(答えは非公開!私が添削しお返事します。)※一問2点、合計100点です。

クイズ「ジャージの二人」!
●最初の夏編より出題

第1問 冒頭、待ち合わせをしたコンビニでの会話、猛暑の中「今日は快適だって」と言う父に、あきれた息子が、気温は「34度だよ」と答えました。さて、快適なのは何だったのでしょうか?

第2問 山荘に到着。畳をふき掃除する息子に対して「着いたって家に電話しなくてもいいの?」って父親が言いました。そっちこそと返され、父親は、妻(義母)はもう寝てるからと答えたのですが、推定何時頃だったのでしょうか?

第3問 就寝時、最近眠りにつくのが遅いんだと父親がなげく。何処までも助走する鳥をたとえにしたが、息子はその鳥を「○○○鳥」と言いました。さて何鳥でしたか?おりこうさんではない鳥でしたね。

第4問 朝のテレビ番組では男性アナウンサーが現在の東京の気温を35度とアナウンスしましたが、山荘での気温は何度だったでしょうか?思わずガッツポーズです!

第5問 親子での薪割り(まき)シーンでは、枝をノコギリで切る息子に、父親が「○センチぐらい」といいました。さて何センチぐらいだったのでしょうか?40から60の間です!

第6問 ジャージを着た親子がスーパーで、トマトを大量にカゴにいれるシーンがありましたが、特売品のトマト1個の価格はいくらだったでしょうか?ぞろ目でしたね!

第7問 息子は父親の所有するイヌ(ハスキー犬)をつれて、よく散歩に出掛けますが、犬の名前は何だったでしょうか?カタカナ2文字です!命名のワケは、冬のホットな飲み物の名で「粉の色」が毛並みと同じだからだそうです。

第8問 レタス畑で自転車に乗る女学生から、擦れ違いざま声をかけられましたが、彼女は何と言ったのでしょうか?あいさつでしたね!

第9問 遠山さんが父親に「直して欲しい」と持ってきたモノは一体何だったでしょうか?父親の元職がらみのモノでしたね!

第10問 アンテナが3本立つレタス畑の電波ポイントで、女学生が息子にその他にもアンテナが立つ場所を2カ所あると言いました。「水原の駐車場」と「○○○通り」でしたが、さて何通りだったでしょうか?木に咲く花の名前でしたね!

第11問  息子が「熊手」を買いに行くついでに、ある甘いモノを買うこととなりました。そのパフパフとしたチョコレート菓子の名前は何だったでしょうか?

第12問  回想シーン1で妻が「○○が欲しいの」と息子にいいましたが、さて、欲しいものとは一体何だったのでしょうか?スグにはできず、できても時間がかかります。この映画の場合、できたら大変です!

第13問  山中で迷子になり、さまよう息子。「出没・危険!」と表示される動物は一体何だったのでしょうか?結構美味なる動物だそうです。

第14問  遭難状態になった迷子の息子が、山中で必死に車を止めるために使った道具は何だったのでしょうか?

第15問  父親の友人である岡田さんが以前、山荘のある設備をつくったそうですが、さて何だったでしょうか?映画では息子と花子が使っていましたね!

第16問  その岡田さんの奥さんが○○○をつくって出て行かれたそうですが、つくったモノは何だったのでしょうか?漢字なら人文字、ひらがなでは3文字です。これは最悪ですよね!

第17問  岡田さんと山荘で夕食、父親がしきりに進めた食材は何だったでしょうか?度が過ぎて叱られていましたが!主食になるとウンザリ!

第18問  「和小」と書かれていた緑色のジャージですが、最初のうち、この親子は何と読んでいましたか?

第19問  帰り際でのシーンで、父親がいまの息子の年齢だった頃、この道で見かけた有名人がいましたが、それは誰と誰でしたか?
奥さまは日本人でしたよね!

●二度目の夏編

第20問  待ち合わせをしたのは昨年と同じ場所でしたが、コンビニの名前は何だったでしょうか?お家のマークでしたね!

第21問  父親が、BLTサンドの「T」について間違った解釈を2ついいました。一つは「ツナ」、もう一つは何だったでしょうか?

第22問  メールのReとは何の意味?頭文字に強いあなたなら、そんなの簡単ですよね!

第23問  「ジャージの三人」。さて、三人目となったのは誰でしたか?

第24問  父親が着たコン色のジャージには漢字3文字の小学校名がプリントされていましたが、何小だったでしょうか?

第25問  回想シーン2で、妻の手帳から抜き取られたあるモノとは、何だったでしょうか?女性には嫌われるシーンですよね!

第26問  息子の妻がJRで一足早く東京に帰る際、見送る車内で、父親が寂しげに「○○がないから帰っちゃうのかな?」とぼやきました。さて、何がないからでしょうか?

第27問  山荘にオイデマセ!とパソコンに向かいあう親子のシーン。PRしようも正味のところ不便なコトばかり目立つ!セールスポイントは結局2つ。「涼しい」、そして、悩んだあげくのあと一つは何だったのでしょうか?

第28問  夏期講習を中断して山荘に向かった義妹の花子が、迎えに来た父の車に積み込んだスーツケース!さて何色でしたか?

第29問  山荘に向かう車中、花子はこの夏にビデオを○○本見るんだと意気込んでいましたが、さて何本見るといったのでしょうか?

第30問  ピアノを習う花子が、身近な人物に例えた音楽用語。母親が「リタルダント」なら父親は何だったのでしょうか?

第31問  飼い犬の鼻にできたオデキは、「ガン」から新たな病名に発展していきますが、何という病名になったのでしょうか?

第32問  花子が指にはめて食べていたお菓子は何だったでしょうか?

第33問  お風呂上がりに花子が着たジャージは、どんなジャージだったのでしょうか?

第34問  花子があると思っていた機材が山荘にはありませんでした。父親に腹をたてたものの、最終的には遠山さん宅からお借りしましたが、さてそれは何だったのでしょうか?

第35問  滝のあるシーンで、昔、この川で花子が落として流されたモノがありました。何かこう薄情のような速さで流れて行ったと花子が言うそのモノとは何だったでしょうか?

第36問  遠山さん家から借りる機材はもしかしたら!と心配する父親ですが、さてそれはどんな方式なのでしょうか?カタカナ3文字です。今はもうどこにもありませんね。

第37問  遠山さん家を訪れたシーンで、花子は父親の職業がカメラマンだと知ります。父親が追いかけ、転んで骨折に至ったのですが、その動物とは何だったのでしょうか?

第38問  父親が四六時中遊んでいたゲームは、任天堂の初代「ファミコン」でしたね!そのソフト名は「四人打ち○○」でした。さて○○は漢字2文字、何でしょうね?

第39問  山荘内にはびこる虫がいましたね。バッタのような虫ですが、カタカナで「カマド○○」です。さて○○はカタカナ2文字ですが、何でしょうか?競争する動物です。

第40問  父親が乗っていた車は多摩ナンバーの9と5による4桁構成でした。覚えていますか?

第41問  遠山さんが親子の記念撮影をしてくれました。できあがったプリントには親子の並びと熊手が、あるモノを形どって写し出されていました。それは何に見えたのでしょうか?

第42問  ジャージの一人となった息子が、嵐の夜を徹して書き上げた小説の末尾、パソコンモニターには、「は○画。」完と映し出されていました。○は漢数字で一文字です。さて何だったでしょうか?

●総合問題

第43問  原作でもレタス畑とされる場所は、実際には嬬恋村の高原キャベツ畑でしたが、そのアンテナの立つポイントから見える有名な山は?よく噴煙を上げる火山で、漢字3文字です。

第44問  映画にはJR万座・鹿沢口駅がよく出てきますが、駅のPRとして、壁面に大きく村のキャッチコピーが書かれています。「ようこそ、○○○と観光の嬬恋へ!」さて○○○はカタカナ3文字。雪国ですから!

第45問  さて、お父さん役の鮎川誠さんは、結成30周年を迎えたロックバンド「○○○&ザロケッツ」のリーダーですが、○○○は奥さまの名前でもあります。さてカタカナ3文字は何でしょうか?映画のエンディング、パンフレットに明記されています。

第46問  映画のロケ地、北軽井沢とは何県にあるのでしょうか?もちろん軽井沢は長野県ですよ!

第47問  この映画の配給会社はどこでしょう!カタカナですね!

第48問  映画「ジャージの二人」の原作者は誰でしょう?

第49問  中村義博監督の代表作に「チーム○○○○の栄光」という映画がありますが、今年3月7日公開の続編には、堺雅人さんがジェネラル・ルージュ(血まみれの将軍)役として出演されます。さてカタカナ4文字○○○○は何?

第50問  最後だけ、あなたのレア度を評価採点しましょう。あなたは持参してきたジャージを上下着用して映画を見てきた。YES/NO

私が記憶の中で適当に考えたクイズに、真剣にご参加いただきありがとうございました。残念ですが、何も商品はございません。一人くらい喜んでいただける方がお見えであれば嬉しいです!
上映もこんなレアな日記を掲載できるのもあとわずかでしょうね!
本年もヨロシク!!

ジャージの二人

映画「ジャージの二人」 特集6 ファン専用

●はじめに
このブログは、映画をご覧になって、クスクスお笑いになった方にしかわからないお話ばかりです。レアなファンであるあなただけに、こっそり見てもらいたい日記なのです。
今回は、「父親」という登場人物を追ってみました。私の好きなシーンを書き出してみました。映画をご覧になったあなたの好きなシーンがあれば教えてね!

★ 特集:お父さん役(鮎川誠)私の大好きなシーン

● 映画の冒頭、灼熱の太陽にミンミンゼミの声、待ち合わせをしたコンビニに汗だくになって到着した息子。「今日は快適だって!」と言う父の一言に「なにが!」と言いたくなるが、「道路が快適」だと言いたかった。どこかが足りない父親像を、のっけから披露。

● 「せば」(じゃあ)と言って出掛けるのだが、どこの出身なのかそれも不明な父親。

●山荘に到着。「着いたって電話しなくていいの」って、息子に気を掛けるのシーン。そっちはと返され、父親は、まだ午後7時なのに「うちはもう寝てるから」なんて言い訳のヘタなところ。

● 楽しそうに親子で学校ジャージ(古着)を着用するメイキングシーン。
「君はどこの生徒か?」という感じで、小学生気取りで嬉しそうな父親。

● テレビの天気予報で「東京では猛暑の35度」のアナウンスに、ここに来て良かったという意味でガッツポーズをする父親。

● 何を思うにも「なんかこうー」からのスローな言い出だしになる父親。

● 遠山さんのことを「魔女じゃないのかな」って、子供っぽい発想で表現する父親。(私も魔女だと感じた!)

● 薪を切るシーンに、「気持ちに幅をね!」と、息子への経験あるアドバイスをするわりには、薪の割り方がぎこちない父親!

● 山荘ではソファーに寝そべって四六時中ファミコンの麻雀ゲームをしている父親。効果音イコール父親の存在のよう。

● 買い出し帳面に「熊手」をメモした時、息子からの問いに「何かこう、かき集めたいんだな、葉っぱを」って、元気のある返答のシーン。

● その他の買い出しに、甘いモノが食べたいと言う父親。連想ゲームのようにターゲットを絞り込む息子。やっとたどり着いた未知なる食材、「ジャイアントカプリコーン」の名称をフルに言えない父親。(ジャイアントなんたら?とメモする。)

● 就寝時、帰りたくないけれど、明日帰ろうかと言う父親。在庫の「トマトはどうするの」の息子の問いに「トマトかぁ」とため息まじりのウナされたような返答をする父親。

● 山荘を訪れる人の「寒いね」の言葉に敏感に反応する父親。(母の集めた古着ジャージの入ったダンボール箱をもってくる。息子には父親の行動が読める。)

● 夕食時、訪問客の岡田さんに、やたらトマトを食わせようとする無邪気な父親。

● 最後の夜の就寝時、再々婚である父親が、またしても妻とうまく行ってないと告白するシーン。心配どころか、あきれて息子に笑われる。サングラスを外した鮎川誠の素顔がいい。

● 映画中盤、父親が「昔この道でJ・レノンとオノ・ヨーコを見たよ」という重要な話を、なぜ帰りがけの今にするのか!と息子に怒られるシーン。


翌年の夏休み--------

● やたら現代の欧文イニシャルに弱い父親。(BLTサンドイッチのTの意味やメールのRe:の意味も疑問に思う)。息子の妻は頭文字を何でも知っていると思っているが、知らないのはきっと父親だけだろう。

● 一緒に来た息子の妻が、電車で一足早く帰るシーン。見送る車内で東京は「暑いのになぁ」とか、「電波がないからかなぁ」って寂しげに語るところ。

● インターネットで「山荘においでませ!」って書き込みに意気込んだものの、セールスポイントがなく「こんなトコ、誰も来ないよ」って消沈する親子。考え込んでも何も浮かばない父親。(途方に暮れてるシーン)

● レンタルビデオを観るんだって娘がずっとはしゃいでいるのに、この家にはビデオ再生機がないよって聞かれるまで何も言わない父親。娘に、あると言った言わないで叱られ、「言ってないのになって」子供っぽく嘆く父親。

● 娘には友達が少ないらしいと心配する父親。息子からは、それは遺伝だよと返された。父親はハゲと同じ遺伝なのかと聞き直した。比較のたとえがおかしい。

● 娘の着替えに古着ジャージを用意したものの、着てもらえなかったときの寂しそうな表情。

● 遠山さんの家で出された山菜の天ぷらに「美味い!」と言うところ。

● プロカメラマンである経歴を、実の娘が知らなかったくらいに、関心を持たれていない父親の存在感。多くを語らない他、肩身が狭いところ。

● 実際の鮎川誠さんを知っているだけに、よくこの映画でお父さん役がこなせれたなって思えるほどに演じたお父さん。

以上です。

さて、鮎川さん(60歳)ひきいるロックバンド「シーナ&ザ・ロケッツ」は昨年で結成30周年!名古屋パルコ、クラブクワトロのライブにも行ってきました。ご存知でしょうが、鮎川さんの奥さんはシーナさん。とってもハデハデなんです。普段もかなり!なんかこう、いい具合の二人です。
ではまたね!

ジャージの二人

映画「ジャージの二人」 特集5 ファン専用

●はじめに
このブログは、映画をご覧になって、クスクスお笑いになった方にしかわからないお話ばかりです。レアなファンであるあなただけに、こっそり見てもらいたい日記なのです。

さて、今回のお話しは
★ ロケ地散策の想い出!です。

昨年の9月に群馬県嬬恋村に「ジャージの二人」ロケ地散策に出掛けました。
今回は少しそれにふれてみましょうか。

ロケ地である嬬恋村、北軽井沢は群馬県です(軽井沢は長野県)!「浅間山を背景に広大なキャベツ畑で深呼吸しよう!」というテーマで2泊3日のドライブを計画しました。
観光協会さんからの手書き地図だけで、映画の情景を思い浮かべてロケポイントを探したものですから、まんまと「騙された!」って感じ!映画って演出の賜(たまもの)なんですね!私も堺雅人さんみたいにあちこち迷子になりましたが「イノシシ注意!」の看板には幸いにも遭遇しませんでしたね。(電波は大丈夫でしたし!)

★ レポート

●旅の始まり、起点となるのが「ミニストップ前橋下新田町店」です。親子が待ち合わせするシーンはここで撮影されました。

●嬬恋村といえば「鬼押出し園」!映画冒頭の山荘に向かう走行シーンには園内から鬼押しハイウェイを走る情景も写し出されていましたね。有名な観光地です!(火山噴火の跡地)

● 車で山荘入口に到着するシーンが写し出されますが、あのような木々に満ちあふれた風情ある自然道(遠山さんが遠くに歩いてゆくシーンや、息子の妻がミロと散歩している回想シーンにも使われた道)でもありましたが、実際は一般的な舗装道路で、道路向かいには別の山荘もあります。あの自然道はどこで撮影したのでしょうね。

●「ゴエモン風呂」って、若い人は知らないのではないでしょうか。薪などの直火で湯を沸かす釜風呂なんて山荘にはありません。今時、キャンプ以外、火を炊くなんてないことでしょうね。親子での薪割りシーンも、演出された光景だったのですね。きっと山小屋をイメージしていたのでしょう。
山荘入口には映画のポスターの看板が掲示されていますから、サンランド別荘地に辿り着けば、遠くからでも発見できると思います。

(※もう古くてお化け屋敷みたいだと山荘のオーナー様が、言っておられましたが、建築時は斬新な別荘だったと思いました。
シーズン中、何度も利用されているのでしょうね、広い敷地内は手入れがゆきとどいていました。元気なワンちゃんが敷地外へ逃げ出さないように周囲にはネットが張られています。どんぐりの実がいっぱい落ちていました!
※管理会社さんの関連筋からの話、近々新築のために取り壊すとか…)

● 電波ポイントの「キャベツ畑」、タオルが流れて行った「滝」、迷子になった「湖」は山荘からの犬の散歩圏内ではありませんね。

1.「湖(バラギ湖)」へは、車で30分以上かかる高原ですから、どう迷子になっても実際には徒歩で到達できる距離ではありません。映画では湖畔にある小型電話ボックスから父親を呼んだのですが、電話機は存在せず、撮影だけに設置されました。大きい湖ですが、ボート乗り場や事務棟・駐車場がありますから、ロケ現場がすぐ把握できます。

2.「キャベツ畑」はJA中原フレッシュセンター(集荷・出荷場)近くの丘陵地にあります。見渡す限り広大なキャベツ畑!スケールが違いますよ。浅間山が映画のように大きく見えます。当日はめずらしく噴煙が見えました。

3.「滝」は撮影予定地の橋が前日の台風で流されて、急遽「古瀧花木野草苑」庭園内にある「古滝」に変更されたそうです。予定されていたラスト編の嵐のシーンはこの台風のおかげで、日を改めずに撮影出来たそうです。
(※オフィシャルブログ管理人の茶色ジャージさんからの情報。)

●「JR万座・鹿沢口駅」、岡田さんや息子の妻(めぐみ)が帰って行く時に使われた駅は、幹線道路沿いにあります。カーナビで充分行けます。高架をくぐりぬけた道路反対側に駅前広場が設けられ、以外に静かでこじんまりしています。JRの駅名に唯一「・」のある駅だそうです。
構内待合室に歓迎も兼ね、映画のポスターが掲示されていたことが嬉しかったです。

● トマトを買ったスーパーと、ビデオをレンタルしたお店は閉店したそうです。嬬恋村にはJA系列のスーパーや一般的なショッピングセンターもちゃんとあります。村の中央を横断する国道144号線沿いには、新鮮な野菜を販売する露店も数多く出店していました。

●その他、気になる撮影場所(不明カ所)としては、熊手を買いにいった、近所のお店です。きっと民家の納屋をそれ風に改造したのでは?

※話しのついでなのですが、2度目の夏、ミロ(犬)の鼻の頭にできたオデキは、小道具さんの作り映えだそうです。(※ミロ役のクロード君のオーナー様からの情報。)

★おわりに
ワケあり親子が過ごした夏休み。携帯電話は使えず、トイレは汲み取り式、風呂はゴエモン風呂。湿気った部屋には虫がはびこる。おまけにイノシシがでる住環境。こんな浮世離れしている設定は変なんだけど、そうなんだと思い込んでいた自分も変でしたね。
スクリーン以外に知らなくていいこともあるでしょうけれど、出掛けて見て実感して、楽しかったロケ地散策でした。

嬬恋村の商工会さんや、フィルムコミッションさん、観光協会さん、情報提供ありがとうございました。この映画に出逢えて素敵な旅ができました!晩夏の嬬恋村も最高でした。スキーシーズンにはまた賑わいを魅せることでしょうね!

ジャージの二人

映画「ジャージの二人」 特集4 ファン専用

●はじめに
このブログは、映画をご覧になって、クスクスお笑いになった方にしかわからないお話ばかりです。レアなファンであるあなただけに、こっそり見てもらいたい日記なのです。

本日のお話しはミステリー!
★ 特集:親子が山荘を訪れた日はいつ?です。

さて、どうでも良い話なのですが、映画の中でこの親子が山荘を訪れた時期がいつなのかわかりました。
映画のロケーションは「2007年の夏」でしたが、映画のストーリー上では2年越しでの設定がしてありますから、最初に山荘に訪れたのは2006年の8月26日の設定だと推測できます。

ヒントは、最初に訪れた山荘生活2日目の就寝時、息子が枕元でデジタル腕時計を眺めているシーンに、バックライトに映し出された文字盤には06 8/27 SUNとありました。山荘にはその前日に到着していますから、8月26日の土曜日の到着で2006年の設定なのでしょうね。
3日後には、岡田さんが泊まりに来てその翌日の29日に、親子も東京へ帰ったということでしょう。

次ぎに、翌2年目に山荘を訪れたのは、花ちゃんの携帯電話の画面(山中で迷子になり電波状態を確認しているシーン)から、8/16 THUと読みとれました。8月16日が木曜日なのは2007年です。
遡ると父親と息子夫婦が山荘に向かい、妻が過ごしたのは3日間。その翌日に花子が夏期講習を中断して万座・鹿沢口駅に着き、その翌日に迷子になったのですから、8月13日の月曜日に山荘に到着したことになります。
次のように、日記に書きとめました。

最初の夏2006(日記)

●初日:8月26日(土曜日)
ミニストップで親子待ち合わせ。父はソフト、息子はアイスキャンデー。山荘に到着し、着いたって家に連絡しなくていいのかと問答する。その夜、古着の小学校ジャージを親子で楽しんで着る!
(就寝時の会話:最近寝付きがわるいと父親)

●2日目:8月27日(日曜日)
朝早く遠山さんが現れる。薪割り(まきわり)をし、スーパーに買出しに。
トマトを買い過ぎてしまう。
キャベツ畑で、女学生の不思議なパフォーマンスを見るが、何なのかわからない。(就寝時の会話:帰りたくないと父親。毎日何しているの?の問いに、息子は立ち読みと返答。「深いね」と父親が感嘆。)

●3日目:8月28日(月曜日)
朝早く遠山さんがカメラ修理の依頼に来る。午前中のミロの散歩で、女学生のパフォーマンスが電波ポイントであったと判明。午後、熊手を買いに行く途中、そのポイントから妻に電話。待ち疲れ、帰り道には迷子になるが、偶然通りかかった父親と岡田さんを乗せた車に出くわす。その夜、岡田さんの家庭も破局寸前だと知る。
(就寝時の会話:またしても妻とうまくいってないと父親、明日かえろう。)

●4日目:8月29日(火曜日)
朝早く岡田さんを電波ポイントへ案内。その後、帰り仕度、親子ジャージの交換。帰り際、重要な話しを最後にして、息子に叱られる父親。

二度目の夏2007(日記)

●初日:8月13日(月曜日)
ミニストップで親子3人で待ち合わせ。BLTサンドの頭文字を疑問に思いつつ食べた。
山荘に到着。「和小」ジャージを持ってきた息子、自前でジャージを用意してきた妻。父親はダンボール箱から「田井小」の紺ジャージを着る。今回は「ジャージの三人」が成立。

●2日目:8月14日(火曜日)
映画では空白(カット)です。※妻のメールから参照。

●3日目:8月15日(水曜日)
妻が東京へ帰るシーンからスタート。JR万座・鹿沢口駅で見送る親子。
山荘ではブログに掲載するPRコメントについて親子で盛り上がる。
午後、花子が駅に到着。車中、今年の夏はビデオを40本見ると意気込む彼女!山荘に戻る際、イノシシ親子に出会うが見逃す。
夜、風呂上がりに花子が着ていたのは、妻めぐみが置いて行ったジャージだった!

●4日目:8月16日(木曜日)
ネットで近隣のビデオレンタルショップを探したものの、父親から山荘にはデッキがないことを告げられ怒る花子。家を飛び出した花子が息子と遠出の山中で迷子に!その後、遠山さん家にビデオデッキを借りに行き、夕食をごちそうになる。その晩、ビデオ三昧の予定が、花子のピアノの先生が亡くなられたと電話が入り、明日東京へ帰ることとなり、スグ寝ることに。
(就寝時の会話:花子に友達が少ないことに心配する父親に大丈夫だと息子)

●5日目:8月17日(金曜日)
葬儀のため父親と花子が一足先に帰ることに。朝早くから大掃除。家族写真を撮影しに遠山さんが来る。一人残った息子は「ジャージの一人」。その晩、台風が来襲。山荘では小説を書く作業がはかどる。完結したようだ。

●6日目:8月18日(土曜日)
台風一過、写真を見せにきた遠山さんから、ジャージに刺繍されている「和小」の文字が「かのうしょう」と読むのだと知らされる。青空の下、ひとり電波ポイントに佇む息子。妻からは別居の通知メールが伝言されていた。そのまま帰ろうとしたが、引き返し、メールを入れたのです。妻にではなく、父に、「和小」は「かのうしょう」だと!そして映画のエンディングを迎えるのです。

以上が私の推測でしたが、滞在の履歴はこんな感じではなかったでしょうか。その後、妻が出ていってしまった自宅には、いつ帰ったのでしょうね。
スローライフ「ジャージの二人2」がいつの日か上映されることを期待しています。
今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

ジャージの二人

映画「ジャージの二人」 特集3 ファン専用

●はじめに
このブログは、映画をご覧になって、クスクスお笑いになった方にしかわからないお話ばかりです。レアなファンであるあなただけに、こっそり見てもらいたい日記なのです。

本日のお話しは
★ スクリーンの片隅散策!です。

カメラの設定、ロケーション、小道具、台詞、演技、効果音、編集まで、「映画の演出」に関わる場面と、ストーリーの「深い」部分の2本立てを楽しんでみましょう。

★「演出」にも楽しい発見があります。
例えば、山荘の台所(炊飯ジャーの上部)に貼ってある嬬恋村の地図下には、「来る人に夢を。住む人に緑と太陽を。」と言う、嬬恋村サンランド別荘地が広告したかのようないいキャッチコピーがあります。
父親が押し入れから出してくるジャージの入った「東京ガス」の空ダンボール箱や、古くさい蚊取り線香入れ(缶が金鳥でない)なども、私的にはお気に入りなのです。

薪(まき)割りシーンで、父親が息子に「気持ちに幅をね」ってお話をし、電話が掛かってくるまで、息子の切りかけの木の枝が台のエッジで「やじろべい」のようにバランスよく上下につり合ってスイングした状態になっていますよ。

★ストーリーの「深い」部分からですが、映画「ジャージの二人」で、山荘を訪れる人達は、人間関係で何らかの問題を抱えています。

○破局を迎えるのであろうか?「息子と妻」の異質な回想シーン。
○「再々婚である父親」は、またしても妻との関係に危機感を持っている。
○両親の不協和音を心配する「友達が少ない娘」花ちゃん。
○ 妻が男をつくり家を出ていってしまった「岡田さん」。

ホント、悲しくなりますよね!夏休みの山荘は、悩める人達のちょっとした人生の休憩の場になっているのかも知れません。
携帯電話までもが休憩ついでに電波OFF!

毎回出没する「遠山」さんにも不思議な部分があります。山荘に入ろうとしないのは魔法が解けるからというのは正解としましょう。
しかし、遠山さんはこの親子の血筋に関係のない「岡田さん」や「妻」が来ているときだけは姿を現していないのです。
きっと遠山さんはこの映画でのキーパーソンで「魔女」なんでしょうね。
ホント不思議です!

もうひとつ、この映画では現代を象徴するように「携帯電話」がよく使われています
ちなみに携帯電話「依存度」は、女学生・岡田さん・妻・息子・花ちゃん、の順だと思います。
もうひとつ、この映画では現代を象徴するように「携帯電話」をメインに、家庭用電話・公衆電話・インターネットなど、今の通信手段はちゃんと網羅(もうら)されていますね。
これから10年・20年後はどんな生活水準になっているのでしょうかね?
3月6日に発売されるDVDは永久保存版ですね!

★最後に
会社を辞め、人生の迷子になりつつある息子。しかも妻は他の男と恋愛中。
映画では彼は2年連続山道で迷子になりますが、ともに父親に救われました。
女学生達から、彼は携帯電話の受信ポイントが、キャベツ畑にあることを知ります。目に見えるところでは迷子になり、目には見えないものが何処にあるかを知っているのです。
これって不思議なメッセージですよね。

人生ひとり迷子になっていても「救済をもとめることのできる場所」、アンテナが3本立つような場所が、どこかにきっとあるはずです。遠回りしても、時間がかかろうとも、自然に答えを探せる場所へ、いつかたどり着き、通じ合うことができるのではないのでしょうか!
そう言っているような気がします。
迷子の間は焦らず、人生の夏休みをこの山荘でのんびり楽しんでみてはいかがですか?ってね。
季節はもう寒い冬ですが、時々、人生の夏休みをとりに全国の山荘(映画上映館)に出掛けています。あなたも是非どうぞ!
今回も最後までお読みくださってありがとうございました。

★2009年3月6日金曜日待望の「ジャージの二人」DVD発売が決定!
(レンタルも同時開始)詳細事項です。

本編プラス特別映像 DISC2枚組で、4935円(税込)。
本編は93分。特別映像DISCには「プレミア試写会舞台挨拶・初日舞台挨拶・監督インタビュー・メイキング映像・未公開シーン・ロケ地マップ収録が予定されています。
初回生産特典としてアウターケース「山荘から届いたポストカード」3枚付き。
発売:TBSサービス 
販売:メディアファクトリー

ジャージの二人

映画「ジャージの二人」 特集2 ファン専用

●はじめに
このブログは、映画をご覧になって、クスクスお笑いになった方にしかわからないお話ばかりです。レアなファンであるあなただけに、こっそり見てもらいたい日記なのです。

さて、本日の「ジャージの二人」は!
★ 特集:あなたが選ぶ出演者のイチオシ「笑顔」はどのシーン?です。

●父親の笑顔:(鮎川 誠)
二度目の夏、ジャージ「和小」を着た息子が「持って来たよ!和小!」って父親と向かい合って会話するシーン。そこには誠っちゃんのホントに嬉しそうな、そして無邪気な笑顔がありますよ。

●息子の笑顔:(堺 雅人)
遠山さんが写真を見せに来てくれた時、家族写真を見ながらの会話には、堺さんそのものの笑顔がありました。(やりきれない時の笑顔や、申しわけなさそうな笑顔、悲しい時の笑顔など、堺さんの笑顔にはバリエーションが多すぎて!)

● 遠山さんの笑顔:(大楠 道代)
鈴の音とともに現れ消える謎深い女性!遠山さんは本当に「魔女かも」って思えるほど、不思議な存在。
登場シーンは6回ありますが、いつも笑顔です。でも遠山さんの家に親子が訪れたシーンが印象的でしたね。

●花子の笑顔:(田中あさみ)
何といっても、ビデオデッキが「遠山さん家にあるって!」と父親に伝えるシーン。不満顔を相当見せた後だけに、あさみさんの最高の笑顔が光ります!ちょっと色っぽくも感じました!

●妻めぐみの笑顔:(水野 美紀)
やはり、エンディングにある回想シーンでしょうか。ミロに引っ張られ散歩している場面ですね。本編ではどうしても不倫妻のイメージが強く、この単独シーンに本来の彼女の楽しそうな笑顔を感じ受けました。

● 岡田さんの笑顔:(ダンカン)
ダンカンさんは、キャラクター的にも気の毒な人の役を演じることが多いので、今回の追いつめられている心境では、本来の笑顔まで気の毒に感じてしまうのです。朝靄の中、電波ポイントで「3本立ったよ、アンテナ!」って息子に向かって叫ぶシーン。この時、笑顔のフレームインはありませんでしたが、そこにはきっと嬉しい程の笑顔があったと思います!

●ミロの笑顔:
犬は笑わない?でも嬉しい顔はちゃんとしますね。
常に精悍なフェースのハスキー犬(クロード君10才)。岡田さんが来た夜、ひとりでベランダから雨降りを眺めているシーンがあります。撮影時、きっと周りのスタッフ達を意識しているのかな、何故か嬉しい表情をしていました。

● 私の笑顔:?
映画「ジャージの二人」を見ている私。何度も視聴しているうちに自分も出演者or関係者と錯覚。会場からクスクス笑う声を期待して今日もどこかで。

★ 特集:大好きなシーン「ベスト10」です!

1.父親の「なんか、こう」…から始まる会話での受け答え。(特に就寝前)
2.ジャージ(古着)にかっこよく袖をとおす無邪気な親子!
3.随所で溢れる主食のトマト。
4.別荘には実在しないゴエモン風呂。
5.部屋に紛れ込んだカマドウマ(コオロギのシーン)。
6.昔ここでジョンレノンとオノヨーコを見たよと言った後に、どうして帰り 際の今頃になって重要なことを言うのかと息子に叱られる父親の鈍さ。
7.電波ポイントなのに妻には知らせなかった散歩中での光景。
8.化膿症ね(和小)!と言われた時の犬「ミロ」の表情!
9.遠山さんと親子3人の記念撮影。
10.帰り際、車から花ちゃんが元気良く手を振るシーン!

気になるポイントを見逃したあなた!是非もう一度映画館でご確認ください。
さて、ジャージの二人のファンの皆様、ワケアリの皆様、そしてそうでもない皆様、今回もご覧いただきありがとうございました。

ジャージの二人

映画「ジャージの二人」 特集1 ファン専用

●はじめに
このブログは、映画をご覧になって、クスクスお笑いになった方にしかわからないお話ばかりです。レアなファンであるあなただけに、こっそり見てもらいたい日記なのです。
さて、登場する人達を「線」を描くように説明できる「連続ドラマ」とは違い、この映画では全く説明がない「点」描写。ですから皆さんの受取方もそれぞれ違うのかも!
今日は、映画「ジャージの二人」登場人物についての感想を私の視線から書きとめてみました。

★ 特集:登場人物(レギュラー)

●父親(鮎川 誠):55歳元プロカメラマン。(ワケアリ)。女性に対する気の使い方が特に下手そうなキャラ。再々婚という設定ながら、私生活では肩身が狭いらしい。夏休みを山荘に滞在し、ジャージを着ていると、子供の頃に戻ったような無邪気な気分でいられるお父さんです。ロックギタリスト鮎川誠の「標準語仕様」は実に面白く、存在感のある父親に仕上がっています。何もしない夏休みらしく、山荘でまったりダラダラ過ごしている父親の演技には何かこう親しみを感じますね!

●息子(堺 雅人):32歳無職・小説家を志す。(ワケアリ)。会社を辞め、妻との不協和音から逃れるために、父親と山荘に現実回避したのでしょうか。滞在中、2年連続山道で迷子になります。最初は予期せぬ事態、次は人をあてにしての墓穴。ともに彼の人生の失敗を表現しているようで面白い。山荘に一人残った息子が小説を書きはじめたところで、やっと何かを見つけたような気がしました。※俳優ではない父親役を引き立てる「助演」も兼ねたような主演の堺雅人。この映画の格となる息子と父親の絶妙な「間」は素晴らしい。また、時の人になっている彼を先取りした監督はさらにエライ!
       
●めぐみ(水野美紀)妻:他の男と恋愛中。温厚な夫に対し、別れを切り出せなかった彼女のようだが、夫と暮らした山荘生活3日の間に答を見つけたようだ。不倫という行為に、いやらしさを感じさせない彼女の存在。何か物足りない夫として、堺さんにはぴったりの妻だったと思います。

●遠山さん(大楠道代):昔からの家族ぐるみの知り合い、で神出鬼没のおばさん。独特なファッションセンスが特長的。映画では父親には不思議な魔女に仕立て上げられているのですが、超ベテランの大楠さんだから神秘さがしっかり伝わります。遠山さんは、きっとワケアリ親子へのメッセンジャー的存在だと思います。お父さんの過去を知りすぎているのはなぜかな。

●岡田さん(ダンカン):父の友人。(ワケアリ)妻は男をつくり、最近家を出ていった。電波が届かない山荘では音信不通状態。ここでは何も起きない安心感と、先々の不安が入り乱れているようだ。携帯電話のおかしな開閉音も、滞在中の落ち着かない気持ちのバロメーターになっていたと思う。「清々した」と言いつつも、戻って来て欲しい心境が、電波ポイントでの通話シーン「頼むよ」のセリフでひしひしと感じられました。

●花子(田中あさみ):義妹。友達が少ないらしいと父親が心配しているが、ごく普通の現代っ子。年齢的にも子供から大人へと変わる世代の彼女だが、両親の不仲が気になり、この先が心配のようだ。そんな喜怒哀楽のある元気な女の子を、田中あさみさんはしっかりと表現出来たと思います。
日テレのドラマ「スクラップ ティーチャー」でも活躍してましたね。
 
●ミロ(クロード)吾妻郡草津町に在住のハスキー犬10歳です。
中村監督がお気に入りで選んだそうです。ハスキー犬はやはり特性を把握し、飼い慣れた人でないと扱いは難しいと思います。でも、山荘を訪れる家族の一員になりきれたのは、この子の育ちの良さだったのでしょうね。各シーンに登場しています。

●カマドウマ(便所コオロギ):山荘に出没するバッタのようで、羽根のない跳躍力のある虫。昔は土間のある暗い日本家屋に住み着いていました。現代の家には住み着く場所がありません。この虫が家の中を歩き回シーンは、昔を知る人には懐かしく、今の人達には信じられないという感じでしょうね。
※ ここまでが私的なメインキャスト。

★ その他、気になる出演者---
●雑貨店のおばちゃん(不明):たぶん父親の幼なじみという設定でしょうか、熊手を購入するシーンでは「アラアラアラ!」って懐かしさのあまり一方的に話しかけられ、会話する間もなくトマトまでお土産に渡された息子。
このお店は、映画のためだけに民家の納屋を「雑貨店」風に装ったような感じがしましたが、いかがなものだったのでしょうか?

★ 名前だけ、会話の中だけ、の登場者---
●前々妻(息子の母):1年目の最後の晩(就寝時)での息子との会話中に登場。父親が「若い頃はしっかりしてなかったから、君の母には苦労をかけたと今でも思っている」と語った。息子は先月に法事があって元気そうだった…と。親子のしんみりした話しでした。

● 斎藤さん(名前のみ):遠山さん宅での「イノシシの群れ」の話に登場。 
● 三上先生(名前のみ):亡くなられた花子のピアノの教師。
● 父親の妻(義母):訃報の電話をかけて来たが、声の出演はなし。

★ 架空の演出---
● イノシシの親子:花子を迎えに行った帰り、山荘に向かうシーンで出現。全体を映し出すこともなく、(毛の一部)カメラワークが絶妙でしたね。
茂みに逃げ込むシーンでは、スマートな犬の尻尾のようにも見えた。

★気になる女学生:電波ポイントでのパフォーマンスシーン---
 
最 初 (高校生一人)ヘルメット着用なしだから高校生なのかな?
息子には彼女が自分に手をあげて合図しているようにしかみえなかった。
2回目 (中学生一人)何をしているのかその地点に向う直前の情景
3回目  息子が電波ポイントに立ち、手を上げる、後から来た(中学生一人)
     が、ここはアンテナが3本立つ穴場だと語る。ヘルメットには「嬬 恋」中学校と書いてあったようだ。
4回目 (中学生一人)妻が何だろうかと疑問を持つが、息子は話さなかった。
5回目 (中学生三人)花子だけがアンテナが立つんだと理解できた。
※ この女学生5回目のシーンだけ、携帯電話が鮮明に写し出されています。きっと、それ以外のシーンは携帯電話を持たないパフォーマンスだったと思います。

この映画「ジャージの二人」は正味の所93分で、登場人物も適度で良かったと思います。ジャージ親子が過ごす涼しい山荘での夏休みには、犬がいて、ゲストが3人(岡田さん・めぐみ・花子)訪れ、魔女が1人(遠山さん)、家の中には虫が出て、山にはイノシシも出没!周りには森・畑・滝・池があって、しかも台風も来て!それでも、何にも起こらない夏休みでした。
なぜなら、この「奇跡的な親子」の存在こそが映画のすべてなのです!

では今日はこの辺で。お付き合いいただきありがとうございました。また!

南極料理人

堺雅人、極寒地の南極で料理人に挑戦!
映画『南極料理人』

本年2009年の夏に公開される堺さん主演映画の情報です!

★映画『南極料理人』
舞台は1996〜98年の極寒地の南極の果てにある「南極ドームふじ基地」。
年平均気温が氷点下58度という厳しい環境にも、笑いを忘れず、家族を思い、奮闘する「南極越冬隊」8人の男達によって繰り広げられた実話を基に、彼らの生活をコミカルに描いた作品です。

制作は間もなく2月上旬よりのクランクイン。オホーツク海からの寒風にさらされる網走などを越冬地の南極に見立て、能取岬のほか、旧嘉多山小・中学校や網走湖などで撮影を予定しています。北海道ロケと都内スタジオでの撮影を行い、2009年真夏の8月、テアトル新宿ほか全国公開を予定しているそうです。

★原作
この作品は、西村淳の南極越冬日記「面白南極料理人」(新潮文庫、春風社 刊)、そして、好評を受けて書き下ろされたその続編「面白南極料理人 笑う食卓」(新潮文庫 刊)をベースに映画化するそうです。
極限の地、南極越冬隊の男たちの生活と人間模様、豪華絢爛たる食材と大胆な南極料理の食文化の奥に、遠く離れた家族を思う長期出張サラリーマンの悲哀を表現します。

★主演:「堺 雅人」
映画では『アフタースクール』『クライマーズ・ハイ』『ジャージの二人』、またテレビでは昨年NHKの大河ドラマ『篤姫』での好演が評価され、2008年の日刊スポーツ映画大賞 助演男優賞や、報知映画賞 助演男優賞を受賞と、2009年もノリにノッている中堅俳優です。

数々の食材を前に料理の腕前も披露する堺さんは、「極地での研究という特殊な環境の中で料理担当はいわば、みんなの『生活』を守る仕事なのかな、と思っています」と南極料理人という仕事を分析。

「料理のウデは普段の生活に不自由しない程度しかないのですが、精いっぱいがんばりたいと思います。何回か料理指導を受けたのですが、本格的なコースものから家庭的な料理まで今回のメニューはどれもおいしそうなものばかりです。みなさんにしっかり皮下脂肪をたくわえてもらえるようにがんばりたいと思います。今回の作品で、僕も太るだろうな……」
とかなり本格的な料理指導を受けたことが伺えるコメントを寄せたそうです。

★監督のコメント
また、脚本・監督を務め、本作が劇場デビューとなる新鋭「沖田修一」監督は、映画化にあたって「南極にいなさそうで、南極にいたら面白い人。オロオロしながらも、立派に観測隊の母になっていく様を、堺さんで観たいと思いました。料理をする堺さんを想像して、チマチマした作業も、豪快な作業も、どれも面白そうだと思いました。要するに、堺さんならどれをとっても面白くなると思ったんです」と。
極寒の地で繰り広げられるのは、なにやら心温まるコメディーのような予感がしますね。
ドラマに映画と大活躍の堺さん。助演男優賞の次は、主演男優賞でしょうか?何かこう、楽しみです!

※ この堺 雅人ブームによって、現在も上映中の映画「ジャージの二人」も第2作目の声がかかることを期待したいものです!
(ありえないともいわれた。)


★エキストラ募集のお知らせ!(2009年2月28日の部)
記念にご出演されたい方がお見えでしたらと詳細を明記しておきますね。

【募集対象】

海上保安官、出港見送りの家族たち、南極展を訪れた親子などなど、さまざまな役柄のエキストラが必要なため、年齢・性別は問いません。興味のある方はどしどしご応募下さい!
※どんな役をお願いさせて頂くかは、スケジュール、年齢、性別などを加味して当方で割り振りさせて頂きます。

【撮影日時】 【撮影場所】 【募集対象】
2月28日(土)  江東区  外国人(年齢・性別問わず)、50代までの男性 大募集!

※募集定員になり次第、締め切りとなりますので、お早めにお申し込み下さい。
※応募多数の為、ご出演頂けない場合もございますので、ご了承下さい。

 
他募集日は、応募多数の為締め切らせて頂きました。
沢山のご応募どうもありがとうございました!
ご応募頂いた皆様には、これから詳細をお送り致しますので、もうしばらくお待ちください。

【応募先】
件名: 『南極料理人』エキストラ募集係
E-Mail: nankyoku@paradefilms.jp
FAX: 03-5363-2302

【エキストラ応募要項】
●氏名(フリガナ)/年齢/性別/最寄り駅/連絡先(電話番号・Mailアドレス)

 ※緊急のご連絡を差し上げる場合がございますので、
  携帯電話をお持ちの方は、携帯番号をご記入ください。
 ※18才未満の方は、保護者氏名・連絡先もご記入ください。
 ※グループで参加される方は、一緒に参加される方の氏名・年齢・性別もご記入ください。
●上記の日程で撮影に参加可能な日

 ※時間に制約がある場合はその旨も合わせてご記入下さい。
【注意事項】

* ご応募頂いた方の個人情報は、本映画の製作以外では一切使用致しません。終了後すべて破棄致します。
* 団体での申し込みも大歓迎です。代表者の方が同伴人数とあわせてご応募下さい。
* 撮影の詳細は、出演が決定した方々にのみ、事前にご連絡させて頂きます。
* 出演料・交通費の支給はありませんが、「南極料理人」オリジナルノベルティーグッズを贈呈致します。
* 食事時間をまたぐ撮影の場合は、お食事をご用意させて頂きます。
* 出演者へのサイン、握手の要請、写真撮影及びムービー撮影は禁止させて頂きます。
* 事前にご応募頂いていない方の飛び入り参加は、基本的に受け付けかねます。
* スタッフの指示に従って頂けない場合、出演をご辞退頂く場合もあります。ご了承下さい。


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映画『ジャージの二人』

エスコートブログ 映画『ジャージの二人』 

堺 雅人が演じる“息子”と夏休みを過ごす“父”鮎川 誠。
この風変わりな父子が北軽井沢の山荘で過ごすひと夏を描いた映画『ジャージの二人』。

ネタバレではなく、この映画『ジャージの二人』を、まだご覧になっていない方のために、ご案内できる日記にしてみました。

お話しはある夏の日のコト、仕事を辞めた息子・32歳は、元グラビアカメラマンの父親・54歳に誘われて、山里の別荘にやってきました。お互い日常生活に問題を抱えていて、ちょっと現実逃避のつもりの二人は、亡き祖母が集めていた古着のジャージを着て、のんびりと過ごそうと腹を決めたのです。とは言ってみても、息子は携帯電話の電波が気になったり、父親はファミコンで遊んだり…。いい歳をした大人二人は、まるで無邪気な子供の頃に戻ったかのように、何もしない夏休みが始まるのです。

さて、この映画なんですが、何かの答えを導くというわけでもなく、複雑な人間関係についても、まったく説明のない不思議な映画なのです。
細かく揺れる心理描写と、意表を突いた笑い。
そこからすべてを察するしかないのです。
では、心地よいスローライフを描くこの映画の魅力はどこに?
それは、親子の会話の絶妙な間合いにあったのです。これはどうやら人知れず努力した父親(鮎川誠)と、それを支える息子(堺雅人)の気遣いという、絶妙のコンビネーションに隠されていたのです。

芥川賞、大江賞作家の長嶋有の原作を、『アヒルと鴨のコインロッカー』『チーム・バチスタの栄光』で波に乗る俊英・中村義洋監督の手により映画化した本作。
主演は2008年助演男優賞を受賞した時の人「堺 雅人」さんです。
いつも微笑んでいるような顔つきが特徴で「喜怒哀楽を全て笑顔で表現する」ことのできる男とも言われた中堅俳優。
また、父親役の「鮎川 誠」さんと言えば、今年結成30周年を迎える「シーナ&ザ・ロケッツ」のリーダーとして日本のロックシーンにおいて重要なミュージシャンであることは言うまでもないでしょう。でも、「役者で!」となると、まったくイメージが湧かない人が多いと思います。しかも、その映画というのがロックには無縁の、風変わりで曖昧な日常を描いたものであるとすれば、なおさらではないのでしょうか。

この異色のコンビが、色鮮やかな“ジャージ”を着こなしている!ありえない光景に思わずクスリと笑ってしまうのです。
森の中を流れる、ゆったりとした空気…。そんなスローライフのユルさを十分に楽しめるのが本作の魅力なのですね。
「いい歳をした大人が!」という言葉をグッとこらえていても、最後にはこの親子二人がなんだか愛おしく思えてくるから不思議なのです。

最後になりましたが、2008年7月より全国順次ロードショーのため、年を越し、季節は冬になってしまいました。
でも、まだまだ『ジャージの二人』の夏休みは続いています。

上映館が少々遠くにありましてもチャンスは今だけです!
DVDの発売は3月6日!間もなくです。映画館ではこの2月の上映が最終なのでしょうか?

是非、ご覧になってくださいね。

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